不動産・建築用語集

  • 御影石(みかげいし)

    花崗岩(かこうがん)質岩石の石材名。神戸市御影(みかげ)が産地として有名だったことから、こう呼ばれる。白や黒、赤などを基調とした美しい斑模様が特徴。産出量が多く、耐久性に優れ硬質なことから建築材や装飾品として使用されるが、耐火性に劣る面もある。三和土(たたき)、上がり框(かまち)、庭石、墓石や石造品に多く用いられる。

  • ミストサウナ

    霧状の蒸気が噴出するサウナ設備のこと。高温で乾燥したドライサウナと違い、約40度のほどよい熱さと高い湿度が特徴。また浴室換気乾燥機にその機能が付くことが一般的で、専用の場所も必要としない。最近では浴室の標準装備とするマンションや一戸建ても増えている。

  • 水抜き穴

    敷地内の土にしみ込んだ雨水を抜くために、擁壁(ようへき)にあけた穴のこと。高さ2メートル以上の擁壁では、3平方メートルに1ヶ所の割合で水抜きを設置することが義務づけられている。

  • みなし道路

    建築基準法42条2項によって「道路とみなされたもの」をいう。2項道路とも呼ばれている。1950年11月23日以前から建物が立ち並んでいる幅員4メートル未満の道で、特定行政庁が指定したものは建築基準法上の道路とみなされる。この場合、道路の中心線から2メートル下がった線が道路の境界線とみなされ、敷地の一部が道路部分とみなされる(いわゆるセットバック部分)。みなし道路に指定されることで、幅員4メートル未満の道路にのみ接している土地であっても建物を建てることが可能になる。

  • 未払い利息

    変動金利型住宅ローンは毎年2回見直される利率の変更にかかわらず、5年間は返済額を一定とするルールがある。しかし急激に金利が上昇した時に返済額に占める新しい利率による利息分が、この5年間一定の毎月の返済額を上回る場合もある。この上回った部分の利息を「未払い利息」という。 ちなみに「未払い利息」は翌月以降に繰り延べされていき、その結果利息ばかり支払うことになり元金がなかなか減らないという事態が起きる。もし完済予定時期に元金や未払い利息が残っていると、全額一括返済することになる。変動金利にはこういったリスクもある。

  • ミングル

    共同生活の事で、ベットルームはそれぞれ存在し、キッチンや浴室等設備を共同で使う賃貸共同住宅のこと。もともと欧米に多い居住スタイルのフラットシェアやアパートメントシェア、またはシェアハウスのようなもの。ミングルは、英語のmingle(混ぜる、交際する)が語源だといわれている。

  • 民事調停

    民事に関する紛争について行われる調停をいい、家事調停を含めて用いるが、狭義では家事調停以外の民事調停法に規定されている調停をいう。調停は当事者の互譲を基礎にして行われるので、継続的な生活関係にたつ当事者間での紛争(隣家との境界紛争等)を解決する場合に適している。民事調停を求める場合は、相手方の住所地の簡易裁判所(相手方が同意すれば他の簡易裁判所や地方裁判所でもよい)に書面または口頭で申し立てる。調停が成立すると調停調書が作られ、その調書には確定判決と同一の効力が認められる。