不動産・建築用語集

  • 生活空間倍増緊急加算

    平成10年秋の緊急経済対策により、創設された公庫の大型加算「生活空間倍増緊急加算」に替えて、新たに一定規模以上の住宅に重点をおいた加算制度「生活空間加算」が、平成13年度より設けられた。基本融資と同じ金利で、融資額は次のとおり。これに伴い「ゆったりマイホーム加算」は廃止された。


    ●マイホーム新築(土地融資を伴うもの)、優良分譲住宅、公社分譲住宅、マンション、 建売住宅、中古住宅、市街地再開発等の場合

     床面積 加算額
     三大都市圏 125(75)㎡ 超
     125(75)㎡以下 500万円

     上記以外 125(75)㎡超
     125(75)㎡以下 250万円
     ( )内はマンションの専有面積


    ●マイホーム新築(上記以外)の場合
     床面積 加算額
     三大都市圏 125㎡超
     125㎡以下 300万円

     上記以外 125㎡超
     125㎡以下 150万円

  • 性能保証住宅登録機構

    住宅性能保証制度の実施・運営を行う財団法人。住宅性能の向上や消費者保護、住宅建設業者などの育成を目的に、昭和57年に設立された。登録業者の申請により住宅の現場審査を行い、合格した住宅の登録を行う。また、合格した住宅には保証書を発行する。保証期間は、構造上重要な部位については10年間、その他の部位は2年間である。

  • 生保ローン

    生命保険会社の営業所窓口などで受付けている住宅ローンのこと。住宅の分譲会社が生命保険会社と提携して貸し出す、提携ローンが一般的。

  • 整理回収機構(日本版RTC)

    不良債権の最終処理を推進することを目的に、預金保険機構が全額出資して平成11年4月に設立された機構。整理回収機構は、旧住宅金融専門会社の債権を回収する住宅金融債権管理機構と破綻金融機関から不良債権を買い取り、回収を行う整理回収銀行が合併する方式により設立され、いわゆる破綻金融機関だけでなく一般金融機関からも一定の条件で不良債権を買い取り、回収する業務も行うこととなっている。

  • セカンドハウス

    別荘や別宅のこと。休暇を過ごすためにリゾート地に建てた住宅だけでなく、郊外に住む人が通勤に便利なように、都心に購入するマンション等もセカンドハウスと呼ぶ。

  • 施工監理

    発注したとおりに工事がなされているか、監督・管理すること。

  • 設計図書

    建築物や工作物の製作・施工に必要な図面類と仕様書の総称。

  • 接道義務

    都市計画区域内において、建築物の敷地が建基法上の道路(自動車専用道路を除く)に2m以上接しなければならないことをいい、建築物およびその敷地の利用の便宜、避難・消防活動の確保等を図るため、道路のないところに建築物が立ち並ぶのを防止することを目的としている。なお、大規模な建築物や多量の物資の出入りを伴う建築物などについては、その用途または規模の特殊性に応じ、避難または通行の安全の目的を達成するため、地方公共団体は、条例で敷地と道路の関係について必要な制限を付加することができることとされている(建基法43条)。

  • セットバック

    本来は、日照の確保等のため、建物の上階を下階よりも後退させて建築することであるが、一般的には建築基準法の制限による次のような場合をセットバックという。

    (1)敷地前面道路の幅員が4m未満(いわゆる2項道路)の場合、その中心線から2m(ただし、道路の反対側ががけまたは川などの場合は道路の境界線から水平に4m)以上後退した線が道路の境界線とみなされ、敷地の一部を道路部分(セットバック部分)として負担する(同法42条2項)

    (2)壁面線が指定されている場合、建築物の壁またはこれに代わる柱、2m超の門・へいは壁面線を越えて建築できない(同法47条)。

    (3)道路斜線制限により、中高層建築物の一部を後退して建築する(同法56条1項1号)

  • ゼネコン

    General Contractorの略で、企画から設計・施工・監理までの一切を請け負う、大手の総合建設業者。

  • セラー

    地下室。酒などを貯蔵しておく蔵。ワインを貯蔵する場所はワインセラーと言う。

  • ゼロホルマリン

    シックハウス症候群が起きないように、有害なホルムアルデヒドを含まない建材のこと。

  • 先行登記

    不動産取引においては、所有権移転登記の申請手続きおよび目的物の引渡しという売主の債務と、売買代金の支払いという買主の債務とは同時履行の関係にあるのが原則である(民法533条)が、金融機関が買主に融資する場合は担保を確保するため売主が最終代金を受け取る前に目的物の所有権移転登記等を金融機関から求められることがあり、これを実務界では先行登記と呼んでいる。なお、先行登記に伴う売主のリスクを回避するため、実務上、売主に借入金の受領権限を与える措置がとられる。

  • セントラルクリーナー

    家の外に掃除機本体を設置し、吸い込んだゴミやホコリは床下や壁の中に配管されたパイプを通じて集める集中式掃除設備。排気は戸外の掃除機本体から出る為、室内の空気を汚さない。

  • 専任媒介契約

    媒介契約の一類型で、専任媒介契約に自己発見取引の禁止の特約(依頼者は、媒介を依頼した宅建業者が探索した相手方以外の者と、売買または交換の契約を締結することができない旨の特約)を付した契約である。 媒介契約を締結した業者は、 (1)書面の交付義務、 (2)価額等について意見を述べる際の根拠明示義務 が課されているが、さらに専属専任媒介契約を締結した業者は、 (3)媒介契約の有効期間を3か月以内とすること、 (4)依頼者の申し出がないと期間の更新ができないこと 等のほか、 (5)1週間に1回以上業務の処理状況について報告すること、 (6)媒介契約の締結日から5日以内に指定流通機構に当該物件に関する情報を登録すること などが義務づけられている。

  • 専有部分

    マンションなど区分所有建物で、区分所有者が単独に所有する部分を「専有部分」、その面積を「専有面積」という。バルコニーは含まれない。専有面積の算出法には、壁心(へきしん)計算と内法(うちのり)計算の2つがある。

  • 専用庭(せんようてい・せんようにわ)

    マンションなど区分所有建物で、主に1階の住戸の居住者だけが専用的に使用できるように作られた小さな庭のこと。専用庭の使用料は管理組合に支払う。ただし、共用部分であるため、物置やサンルームを設置することはできない。