不動産・建築用語集

  • 媒介契約

    媒介契約とは、不動産の売買や貸借などの契約の成立のために、営業努力を宅建業者に依頼する契約のことをいう。宅建業者は、契約内容をめぐる紛争を防止するため、媒介契約の内容を記載した書面を作り、依頼者に渡さなければならない。媒介契約には、次の3つの形式がある。 ・「一般媒介契約」 依頼者が複数の宅建業者に依頼できるもの(明示型と非明示型がある) ・「専任媒介契約」 依頼者が特定の宅建業者にのみ依頼するもの ・「専属専任媒介契約」 依頼者が依頼をした特定の宅建業者の探し出した相手方(顧客)以外とは取引ができないもの

  • ハイサッシ

    高さが天井近くまである大きなサッシのこと。開口部が広く取れるので、部屋が広く見え開放感があるため、リビングに多く設けられている。部屋の奥まで光が届きやすいなど採光性に優れ、通風や眺望がよくなるというメリットがある。

  • 売買

    当事者の一方が財産権を相手方に移転することを約束し、相手方がその代金を支払うことを約束する契約をいう(民法555条以下)。賃貸借とともに、不動産取引において最も重要な役割を営む契約のひとつである。不動産の売買では売主は目的物を引き渡したり、所有権移転登記や農地売買で必要な知事に対する許可の申請等に協力する義務を負う。買主は代金を支払う義務を負うが、通常の売買契約では売主から所有権移転登記、およびその引渡しを受けるのと引き換えに支払うこととなり、またそのように約束されている。なお、宅地建物の割賦販売等については、宅建業法、積立式宅地建物販売業法により、いわゆる消費者保護のための規制が加えられている。

  • バイブスベース

    上下水道や、ガス管などの配管スペースのこと。パイプシャフトともいう。間取図などではPSと略されたり、メーターボックスと一緒に設置されている場合はMBPSと略す場合もある。マンションでパイプスペースが寝室近くにあると、深夜や早朝の排水音が耳ざわりになることもある。

  • ハウスコントロールシステム

    住宅内のエアコンや照明器具などを集中的にコントロールし、温度や湿度、照明などを自動調節するシステムのこと。ホームセキュリティやテレコントロールを含めた総称として使われることもある。

  • 爆裂(ばくれつ)

    鉄筋コンクリート造の建物の鉄筋が腐蝕して膨張し、鉄筋を覆っていたコンクリートにひび割れを発生させ、ついにはコンクリートを脱落させてしまう現象を爆裂という。コンクリートはアルカリ性なので鉄筋の錆の発生を防止しているが、コンクリートの中の砂に海砂を使うとナトリウムイオンのため、内部の鉄筋に錆が発生してくる。また、骨材が不良であればアルカリ骨材反応を起こして、ひび割れが発生し、鉄筋の腐蝕膨張が爆裂となる。爆裂の発生を防ぐには、まず鉄筋を錆から守ることが大切である。砂と砂利の品質管理を十分に行って、かぶり厚を十分にとって密実なコンクリートを打設することが重要である。

  • パース

    建物の外観や内部を立体的に書いた透視図(Perspective)のこと。完成予想図を描くのに用いられる。空間のイメージがわかりやすいように、人や物、風景なども併せて書き込まれることが多い。建物の外観を描いたものを「外観パース」、室内を描いたものを「内観パース」という。

  • バスタブ

    浴槽のこと。材質にはホーロー・ステンレス・人造大理石・FRP・タイル・木などがある。大きさは肩までお湯につかれるが足を伸ばせない和風タイプ、足はゆっくり伸ばせるが寝ころばないと肩までお湯につかれない洋風タイプ、その中間の和洋折衷タイプがある。

  • 破断(はだん)

    最も一般的なのは、屋上露出防水層が下地コンクリートの動きに追随できなくて破断して雨漏りを起こす場合である。下地コンクリートの熱挙動を和らげるために穴あきルーフィングを用い密着工法を避けるとともに、ストレッチルーフィングをアスファルトで接着して耐力の増強を図る必要がある。破断箇所の修繕には、収縮追随性のあるシーリング材を用いてクラックを充填し、その上からゴムアスファルト等で補強しておく方法が一般的である。

  • ハッチ

    キッチンとダイニングの間に設けられる配膳用の開口部など、両側から物の出し入れができる間仕切りのこと。

  • パティオ

    スペイン語で中庭の意味。床にタイルを張ったり、噴水を設けたり、インテリアとの関連性が強い。マンションにもパティオ風の中庭を作るところが増えてきている。

  • パーテーション

    部屋の仕切りや間仕切り壁のこと。壁だけでなく、収納家具を間仕切りにすることもある。折りたためるアコーディオンタイプや、床と天井に固定するタイプなど形状は様々あり、素材は布製や木製、スチール材など多彩。

  • パネル工法

    床、壁、天井をパネルとしてあらかじめ工場で製造し、現場で組み合わせて建築する工法のこと。主要構造部の材質によって、「木質系パネル」「鉄骨系パネル」「コンクリート系パネル」などの種類がある。

  • パネルヒーティング

    床や天井などに埋め込んだパネルを加熱し、輻射(ふくしゃ)暖房する。熱源は、電気とガス(温水)がある。床暖房がその代表的なものになる。

  • 幅木(はばき)

    床との継ぎ目にあたる壁の最下部に取り付ける横木のこと。汚れや傷がつくことを防止する目的と、施工上の納まりをよくする目的で設けられる。幅木の素材には、木だけでなくプラスチック製のものもある。

  • 破風(はふ)

    和風建築で、切妻屋根や入母屋屋根の端に付けられた山形の部分、またはその形を作る板のこと。

  • パラペット

    建物の屋上などの外周部に設けられた低い壁のこと。墜落を防いだり、防水効果を高めるために取り付けられる。

  • パラボラアンテナ

    衛星放送を受信するために必要なお皿のような反射鏡を使ったアンテナのこと。

  • 梁(はり)

    柱の上に渡し、屋根を支える構造材のこと。木造の場合、2階の床を支える「床梁」と、小屋組みを支える「小屋梁」がある。鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合も、梁は木造と同じ役目を果たすが、壁式構造で作られた建物は、耐力壁と床で構成するため梁はない。ラーメン構造で作られた建物は、天井面の出っ張りとして梁が現れ、その出っ張りが大きいと圧迫感を与えることがある。そのため、梁の出っ張りをなくしたり、小さくする工法が開発されており、アンボンド工法や逆梁工法が採用されるようになってきた。

  • バリアフリー

    Barrier Freeで、障害者や高齢者などが生活する上で障壁(バリア)となる部分を取り除くこと。具体的には、室内の床の段差をなくしたり、廊下や階段に十分な幅をもたせたり、手すりを設置するなど。公庫融資で最も低い基準金利を適用する住宅の技術基準では、バリアフリーが条件の一つとなっている。

  • バルコニー

    2階以上の住戸の外壁から、外にせり出して作った屋根のない手すり付きの露台のこと。本来は1階に作られた屋根のあるものをベランダ、2階以上に作られた屋根のないものをバルコニーというが、厳密に使い分けられてはいない。分譲マンション(区分所有建築物)では、バルコニーは共用部分にあたるため、改造を加えたり、物置を置いたりしてはいけない。