不動産・建築用語集

  • スキップフロア

    ①中2階のように床を半階分ずらせた空間の利用方法。住戸内に上下の段差を生じることで、各居室の独立性を持たせる。「ステップフロア」ともいう。

    ②マンションなどで、エレベーターの停止階を1~2階おきにする建築方式のこと。エレベーターが停止しない階は、階段を上り下りして住戸に向かう。外廊下やエレベーターホールのスペースが不要になるので、その分主採光以外にもバルコニーを設けることができる。

  • 数寄屋造り(すきやづくり)

    茶室風の様式を取り入れた建築。安土桃山時代から江戸初期にかけての茶の湯流行に伴い、邸宅に用いられた。装飾を排した簡潔さを特徴とする。

  • スケルトン方式

    スケルトン(建物を支える構造躯体)を分譲し、「インフィル」(住宅の間取りや内装)はスケルトンの購入者が自由に決められる方式のこと。

  • 筋違い(すじかい)

    木造建築などで、地震・風などによる変形を防ぐため、骨組みの間に斜めに入れる材。

  • スタッコ仕上げ

    外壁などにセメントモルタルを吹き付ける仕上げのこと。特殊なこてで塗り付けたり、吹き付けた後、表面が軟らかいうちにローラーで押さえたりして、表面をクレーター状態にすることが多い。

  • ステップダウンフロア

    フロアの一部分を下げて空間を演出する方式。例えば、ダイニングとリビングの境に段差をつけて、どちらかを低くすることで間仕切りの効果を出す。

  • ステップ返済

    住宅ローンの返済方法の一つで、返済開始当初の負担を軽くするために、一定期間、返済額を減らす方法のこと。ステップ返済期間が終了すると、返済額が通常返済より多くなるため、ステップ返済の利用には慎重を期す。

  • スパン

    柱と柱の間の2個の支点間の距離。スパンが広く、開口部が大きいほど、採光と通風はよい。

  • スプリンクラー

    消火・防火用スプリンクラー設備 消火用スプリンクラー設備とは自動消火設備の一つで、建物の天井に配水管を配置し、これにスプリンクラーヘッドを一定間隔で取り付け、給水源に連絡したものである。ヘッドが火災の熱によって一定温度(67~75℃)に達すると、放水口が開いて圧力水がヘッドの散水板に衝突し、広い範囲に散水する。防火用スプリンクラー設備はドレンチャー設備といわれ、隣接建物の火災による当該建物への延焼を防ぐための設備で、重要木造建造物のほか、耐火構造物の開口部などに設けられる。

  • 住まいひろがり特別融資

    公庫融資制度の一つ。「本人居住型」と「親族居住型」がある。

    (1)住まいひろがり特別融資(本人居住型)

    生活の本拠としている住宅のほかに、週末などの余暇を過ごすための住宅(セカンドハウス)や、郊外にお住まいの方が通勤のため職場に近い住居などを取得する際に利用できる。従来の「田園住宅融資」を拡充した制度で、住宅の所在地は全国どこでもよい。

    (2)住まいひろがり特別融資(親族居住型)

    親が住むための住宅を、子どもが新築・購入・リフォームする場合(親入居型)と、子どもが住むための住宅を、親が新築・購入・リフォームする場合(子入居型)に利用できる。従来の「親孝行ローン」がこれに変わった。基本的に公庫融資は、本人の居住が借り入れの条件になっているが、「住まいひろがり特別融資(親族居住型)」だけは、親のために子が、子のために親が借り入れられる融資である。融資額は、取得する住宅の種類によって「マイホーム新築融資」「マンション購入融資」「建売住宅購入融資」「優良分譲住宅購入融資」「中古住宅購入融資」「リフォームローン」などと同じ。ただし、債券加算、はじめてマイホーム加算等は利用できない。

  • スラブ

    鉄筋コンクリート製の厚い床板。一般的には、鉄筋コンクリート造の建築物の構造床を指し、梁や小梁と一体化して作られている。一般的にスラブの厚さは13~18㎝で、厚いほど遮音性が高い。ただし、躯体の構造によって遮音性は異なる。

  • スロップシンク

    キッチンやユーティリティ、バルコニーに設置する底の深い流しのこと。モップやぞうきんなどを洗ったり、掃除で使った汚水等を流す。

  • スロープ

    人や自転車、などが通りやすいように作られた傾斜した通路のこと。車椅子を利用している人や足腰の弱っている高齢者が歩きやすいように、公共の建物や住宅のエントランス付近の階段の横にスロープを併設することが多い。