不動産・建築用語集

  • 大壁づくり

    柱が外から見えないように壁面で覆い隠すようにした構造。伝統的な日本家屋は、真壁(しんかべ)といって柱を露出し、柱と柱の間に塗り壁や張り壁が施される。これに対して近代の建築物では、壁厚を大きくとり壁内部に柱や筋交いなどを納める大壁造りが一般的。

  • 大引

    床の根太(ねだ)を支える横材のこと。約9~12センチ角ぐらいの部材で、根太を支えて目方を土台に伝える役割がある。

  • 汚染井戸周辺地区調査

    水質汚濁防止法の第15条の規定により、都道府県知事が毎年度実施している地下水モニタリングのひとつ。すでに発見された地下水汚染地区がある場合に、その地下水汚染地区(およびその周辺)に所在する複数の井戸の水質を毎年検査し、地下水汚染の範囲が経年的に拡大または縮小していることを調べるという調査である。平成13年度では約2,600の井戸で実施された。

  • 汚染土壌の掘削による土壌汚染の除去

    汚染土壌について、地下水汚染を経由した健康被害の恐れがある場合または土壌の直接摂取による健康被害の恐れがある場合における土壌汚染の除去等の措置のひとつ。汚染土壌を掘削し、その場所に掘削した汚染土壌以外の汚染されていない土壌を埋め戻す。また掘削した汚染土壌から特定有害物質を除去した土壌を埋め戻してもよい。(環境省の「土壌汚染対策法ガイドライン」を参考とした)

  • 汚染土地の指定

    土壌汚染状況調査の結果、その土地の土壌の特定有害物質による汚染の状態が、法定の基準に適合しないと認められる場合には、都道府県知事は当該土地の区域を特定有害物質によって汚染されている区域として指定する必要がある(土壌汚染対策法第5条)。このようにして知事に指定された区域を、土壌汚染対策法では「指定区域」と呼んでいる。都道府県知事はこの「指定区域」を指定するに当たっては、次のように詳細な事項を都道府県の公報に(土壌汚染対策法施行令により市長が事務を行なう場合には市の公報に)公示しなければならない(土壌汚染対策法施行規則第19条)。 1)法定基準に適合していない特定有害物質の名称 2)当該土地の所在市町村、大字、字、小字および地番 3)一定の地物、施設、工作物からの当該土地までの距離および方向 4)当該土地の平面図

  • 落とし掛け

    床の間の上部に床と平行に入れる部材のこと。

  • おとり広告

    広告した物件以外のものを購入するように仕向けるための客寄せ広告。 実際には物件が存在しない架空広告や、売却済みまたは他人の物件を無断で広告するもの、物件はあるが広告主がこれを販売する意志を持っていないもの等がある。 いずれの場合も価格を著しく安く表示する傾向がある。

  • オートロックシステム

    住居内からの操作によって、画像を見ながら来訪者を確認、ドアの施錠や解錠を行うシステム。 外からのロック解除には、鍵の他に暗証番号、ICカード、角膜や指紋を使ったりもする。

  • オーナーチェンジ

    投資用にマンションや戸建て住宅を購入し、その物件を賃貸している所有者(オーナー)が、賃借人の入った状態のまま他へ売却すること。 入居者側からみると家主が変わることになる。 ここ数年、急激に増えているワンルームマンションにこの種の取引が多く、 購入者は新たに入居者を探す必要がないというメリットがある。

  • 帯筋

    鉄筋コンクリートの柱の主筋を、水平面で相互に連絡し、圧縮力によって主筋が外に出るのを防いでいるもの。主筋の組立て配置を確実にするとともに、柱の剪断補強に役立ち、更に主筋の座屈、それに伴うコンクリートのはらみ出しを防ぎ、柱の圧縮強度を増大させる。

  • オープンキッチン

    キッチンとリビングやダイニングが一つの部屋で、その中の一方の壁にキッチンが備えられているタイプをさす。 仕切りがないため、部屋が広く見えるが、丸見えのキッチンや煙、におい、音の問題もある。

  • オープンハウス

    中古マンションや一戸建の住戸を予約なしで自由に見学できるよう開放しておくことをいう。オープンルームともいう。明確な区別はないが、戸建ての場合をオープンハウス、マンションの場合をオープンルーム(OR)と表示することが多い。

  • 親子2世代ローン

    住宅ローンのうち、親と子が連帯して債務を負う、民間金融機関による住宅資金融資のこと。特徴に、親が返済可能な時点まで返済し、子が引き継いで返済することのほか、一般の住宅ローンより返済期間が長いこと、変動金利型であることなどが挙げられる(詳細は金融機関により異なる)。住宅建設促進策として昭和58年より導入された。(親子)リレーローンと呼ばれる。

  • オール電化システム

    冷暖房や給湯、調理設備など住宅内の熱源を全て電気としたシステム。ガスに比べて光熱費は割高になるが、火災の心配が少なくなり室内の空気も清浄に保てる。メリットが多い半面デメリットとしては初期の導入費用が高いこと、貯湯タンクのための広い設置場所が必要なこと、停電時の心配、電磁波の人体への影響などがある。

  • 温水暖房洗浄便座

    用便後に温水が噴き出し、肛門を洗浄する機能の付いた腰掛け便座のこと。暖房機能が付いたり、洗浄後に 温風で乾燥したり、ビデ機能が付いたり、噴き出す温水のリズムを変えて肛門をマッサージする機能が 付いたり、脱臭機能が付加されるなど多彩な機能の付いたタイプもある。