不動産・建築用語集

  • 間口・奥行

    建物や敷地の前面道路に接する正面の側の長さを間口と呼び、前面道路との境界から反対側の面までの長さを奥行という。

  • マスタープラン

    建築物を建てる時の基本計画、基本設計のこと。全体計画から完成予想図、単なるイメージプランまでさまざまな段階でマスタープランという名称を使う場合もある。大規模なニュータウンでは、公共施設や生活施設の整備計画などもマスタープランに盛り込まれている。

  • 抹消登記(まっしょうとうき)

    何らかの理由により、登記事項の全てが不適法なものとなっている場合に、その登記事項を全て消滅させる目的をもってなされる登記のこと。例えば、抵当権を設定し返済義務が生じた場合、その後完済した場合はその抵当権登記は不適法なものとなっているため、その登記事項を抹消するために抹消登記を行うことができる。

  • 採光、換気、通風のために設けられる開口部のこと。主な窓には次のような種類がある。 ①押し出し窓(くり出し窓) 左右を開くのではなく、窓の下部を押して開ける窓。浴室やトイレ、キッチンなど小さなスペースに用いられることが多い。浴室の窓は、湿気を抜くために開け放しにされることが多いため、防犯を考慮して開き方の小さい押し出し窓にするなどの工夫をする。 ②腰高窓(こしだかまど) 大人が立った時の腰の高さ、だいたい80~90㎝の高さが下端になっている窓。一般的に、バルコニーの付いていない壁面に設置される。 ③高窓 天井近くなど壁の高いところに設けられた明かり取り用の窓。天井高が3m以上あるような部屋や吹抜け部分に付けられることが多い。開閉できない場所は、はめ殺し窓になることが普通だったが、最近はリモコン等で開閉操作できる窓も増えてきた。 ④出窓 建物の外に突き出たような形の窓。外に突き出ている分、室内に広がりを演出する効果がある。奥行きが20㎝程度あると飾り棚として活用でき、照明器具や鉢植えを置くなど実用的。 ⑤天窓 天井にある窓。「トップライト」ともいう。 ⑥掃き出し窓 床面近くから始まる大型の窓。バルコニーやテラスへの出入口にもなる。 ⑦はめ殺し窓(フィックス窓、FIX窓) 採光だけを目的とする窓で、開閉できないもの。玄関ホールの吹抜け部分などによく使われる。

  • 間柱(まばしら)

    柱の間に壁の下地として立てる柱のこと。通常の柱は建物の構造を支えるために使われるが、間柱は主に壁をつくるための補強として使われる。そのため間柱は壁の厚さによってサイズが変わり、主に木造や軽量鉄骨建築物に使われている。

  • 豆板(まめいた)

    コンクリートの欠陥の一種で、コンクリートの単位水量過不足、単位粗い骨材粒。粒骨材(原則として、砕石等で直径5mm以上のものをいう)の最大寸法が大きすぎたり、コンクリートの打込みのさいに十分突き固めを行わなかったり、型枠幸二の不良などにより、モルタルと粗骨材が分離し、粗骨材の周りにモルタルが行きわたらず豆板状(いり豆を砂糖で平たい板のように固めた菓子のように表面に凹凸や透かしができること)になること。別名「ジャンカ」、「あばた」、「す」などと呼ぶ。豆板部分はモルタルが十分に行きわたっていないので、十分な強度が出ないし、密集でないので、空気や水分の侵入もあって、鉄筋の防錆力も低下する。

  • 丸太組工法(まるたぐみこうほう)

    丸太材や角材を水平に積み重ねて壁を造っていく工法。壁材の交差部は、それぞれを交互にかみ合わせて耐震性アップのため、ボルトを通すことが一般的。正倉院の校倉(あぜくら)造りやログハウスによく似た工法。

  • 廻り縁(まわりぶち)

    天井面と壁面が接する部分に取り付ける棒状の部材のこと。天井回り縁ともいう。座敷の格式を高めるために2段にしたものを二重回り縁といい、天井や壁合板の裏側に納めて表面から見えなくしたものを隠し回り縁という。