不動産・建築用語集

  • 火打ち材(ひうちざい)

    木造建物で、直交する水平の部材に対して斜めに入れる補強材のこと。梁や桁に取り付けるものを「火打ち梁」、土台に取り付けるものを「火打ち土台」という。

  • 火打ち梁(ひうちばり)

    梁(はり)と桁(けた)、大梁と小梁など、直交する横架材が変形しないように補強するために、縦方向と横方向の接合部に斜めに入れる部材のこと。

  • 日影規制(ひかげきせい・にちえいきせい)

    中高層建築物によって近隣の敷地に生じる日影を一定時間内に抑えて、近隣の日照を確保するための建築基準法上の規制のこと。地方公共団体が条例で指定する区域内にある一定の高さ以上の建築物が、冬至の日の午前8時から午後4時まで(北海道のみ9時から3時まで)の間、その場所に一定時間以上続けて影を生じないように建物を計画することを義務付けたもの。

  • 光天井(ひかりてんじょう)

    光天井とは、天井全体を光源に見せる照明方法のこと。照明の光を全体に拡散させるために、天井全面に乳白色のガラスやプラスチック板を張ったものが一般的。

  • 引き戸

    障子や襖のように、左右に引き動かして開け閉めを行う扉のこと。ドア(開き戸)と比べ、開け放した状態にしやすく扉の開閉によるデッドスペースもないため、台所や洗面室など、狭い部屋の扉としてよく設けられている。

  • 引き渡し

    完成した建築物の所有権を工事請負業者から建築主へ、売買契約が成立した建築物の所有権を売主から買主へ移転すること。

  • ピクチャーウインドウ

    はめ殺し窓の一種で、外の景色を見ることを目的として設置されることから、こう呼ばれる。形は大きな長方形のものから、丸や半円形のものなど。

  • ピクチャーレール

    額縁や書画を飾る際に、クギを打って壁に穴をあけなくてもすむように、額縁などを吊るすためのフックを取り付けたレールのこと。

  • PC造

    Precast Concrete 造の略で、「プレ」は前もって、「キャスト」は鋳型にはめて製造することをいい、工場であらかじめ鉄筋コンクリートパネルを製造し、これを現場で組み立てて構造体をつくる工法で建てられた構造。コンクリートパネルは工場で製造されるので、現場での工期がいわゆる現場打ちに比べて大幅に短縮できるとともに、狭い現場にも対応できる点が特徴。

  • ひな壇

    ひな人形を飾る台のような階段状になった造成地のこと。南に面していると、すべての住宅の日当たりがよくなり、高い位置や角地にある住戸の眺望はよくなる。ただし、傾斜が急になるほど、上り下りがきつくなる。各区画の日当りもよい南斜面のひな壇は、南下がりという。

  • P・P分離

    Public(LDKや客間など公的な空間)と、Private(寝室や浴室、洗面所など私的な空間)を離して配置した間取りのことで、頭文字をとってこういう。来客時に家族の私的空間を見られない。

  • 評価替え(固定資産税)

    固定資産の価格の評価基準を見直し、適正な時価となっているか確認すること。各市町村が固定資産評価基準に基づいて実地調査を行い、市町村長が決定する。原則として、3年ごとに行われるが、本来据置き年度である平成13年度、14年度に地価の下落が認められる場合には、価格修正が可能になっている。

  • 表示登記

    不動産登記簿の表題部(不動産登記法16条2項)になされる登記をいう。土地については所在、地番、地目、地積(同法78条)、建物については所在、家屋番号、種類、構造、床面積等(同法91条)が表示される。これらを登記簿に記載することによって、不動産の客観的現況をそのまま公示し、権利に関する登記が正確かつ円滑に行われることが期待できる。表示登記の申請人は原則的にはその所有者(所有権登記名義人)である(同法25、80、93条)が、表示については職権主義がとられ(同法25条の2)、登記官に実地の調査権がある(同法50条)。これは、登記に際して、登記所に出頭を要しないこと(同法26条2項)とともに権利の登記との大きな違いである。

  • ピロティ

    壁がなく柱だけで構成された吹き抜けの空間のこと。一般的には建物の1階部分をエントランスホールや駐車場として活用するときに、このピロティ形式がとられる。住宅などでもピロティの一部を車庫や倉庫として利用することもあるが、地震などの揺れに弱いため、耐震性への配慮が必要となる。またピロティを屋外部分としての庭や通路としてのみ利用する場合には、床面積から除外することもできる。