不動産・建築用語集

  • ツーウェイ

    ひとつの空間に2つの方向からアプローチできることをいう。例えば、ツーウェイキッチンは、キッチンへの出入り口が2ヶ所あり、リビングやダイニングへの通行だけではなく、洗面所などへも出入りできるようになっている。家事動線が短くなり、炊事をしながら洗濯できるなど、ふたつのことを同時にできるので効率的。複数の人数が出入りする場所にも適している。

  • 束石

    床下に一定の間隔で、床の目方を地盤に伝えるため束を設ける。この束から建物の目方を地盤に伝える目的の石のこと。

  • 突き板

    材面の美しい木材から刃物で薄く削(そ)ぎ取った板。化粧用材として合板などの表面に接着して用いる。

  • 継手(つぎて)と仕口(しぐち)

    部材をその材軸方向に継ぐ方法またはその接合部を継手といい、方向の異なる部材を接合する方法またはその接合部を仕口という。木材の場合、継手が用いられるのは、土台、梁、桁、胴差(どうさし)、大引(おおびき)、根太(ねだ)、母屋(もや)、たる木等であり、追掛大栓継(おっかけだいせんつぎ)、腰掛(こしかけ)あり継ぎ等各種の継手がある。また、仕口は、柱・梁、梁・桁、土台のL字部などに現れ、部材が重なって交差する場合には、相欠き(あいがき)、渡りあご等が用いられ、一方の部材が他方の部材にぶつかりT字形をなす場合には、ほぞ差し、大入れを基本とする各種の仕口が用いられる。

  • つくばい(蹲踞)

    蹲(つくば)って使う手水(てみず)の形式をいう。伊勢(いせ)神宮の五十鈴(いすず)川で手水を使うのも一種の蹲踞で、桂(かつら)離宮松琴(しょうきん)亭茶室前の「流れの手水(ちょうず)」もまったく共通したくふうである。通常は立ち使いのできないよう低く水鉢を据える。手水構えを不可欠の施設とした茶の湯の露地(ろじ)で、この蹲踞が発達した。蹲踞(そんきょ)して手水を使うことは、茶の湯にふさわしい謙譲の所作であったからである。茶の湯は「出世間(しゅつせけん)」の世界である。潜(くぐ)りや蹲踞は世俗を超えるための結界(けっかい)である。亭主が自ら運び入れた水を、客がくむ。客にとってもっとも厳粛な所作であり、茶事における主客の心の最初の触れ合いがある。

  • つなぎ融資

    不動産を取得しようとする者が、公的融資や自己所有不動産の売却代金を受領する以前に、工事代金や購入代金にあてるため受ける融資のことをいう。特に買換えの場合、手元流動資産や余裕資金の貧しい買主が無理な買換えを目論んだものの、所有不動産の売却に手間取って、金利に追われることがある。

  • ツーバイフォー工法(2×4工法)

    北アメリカで一般的な木造建築の工事方法で、フレーム・コンストラクション・システムのうちプラットフォーム方式を日本に導入したものである。2インチ×4インチの断面呼び寸法(実寸法は1.5インチ×3.5インチ)の規格木材を釘(くぎ)で接合して枠組みをつくり、これに構造用合板、石膏(せっこう)ボードなどを打ち付けて壁、床を組み立てる。軸組工法が躯体を柱や梁で支えるのに対して、ツーバイフォー工法は床や壁、天井といった「面」で躯体を支えるのが特徴。柱のない広い空間が確保でき、耐久性、耐震性に優れ、断熱性も高い。施工が簡単で、工期も比較的短い。