不動産・建築用語集

  • アウトサイダー

    門外漢、仲間でない者のことであり、転じて特定の団体に属していない業者等を、その団体の側から指す意味にも用いられる。不動産業界では、いくつかの業界団体があるが、いずれの団体にも属していない業者のことを意味する。

  • 青色申告

    青色申告とは、所得税の確定申告をするときの方法。不動産所得や事業所得、山林所得のある人は、確定申告の際に青色申告をすることができる。申告用紙が青かったことに由来する名称。青色申告には特典があり税金が安くなる。新たに青色申告をするには、その年の3月15日までに所轄の税務署に「青色申告承認申請書」を提出する。

  • 青田売り

    建物が完成する前に販売することで、「竣工売り」「完成売り」に対する概念。 「青田売り」の語源は、農家が秋の取り入れを待たずに、稲が青い間に収穫見込みで売ったことから、未完成の物を売る場合の言葉として使われている。 「青図売り」は設計図のコピーを日光感光方式でつくると青色の図面になったことから設計図のことを青図といい、 青図が青田の音に似ていることから、図面売り・未完成売りの別名となったもの。

  • 青地、赤地、白地、ドロ揚地

    現況も公図上にも存在するが、公図上では地番の記載がない土地の呼び名。青地とは河川または水路(河川等の敷地であった土地を含む)の敷地をいい、赤地とは道路(道路の敷地であった土地も含む)の敷地をいう。白地とは、現況は宅地、農地、山林・原野等であるが、公図上は着色されておらず、地番の記載のない区画をいう。また、ドロ揚地も白地の一種であるが、水路等に溜った土砂を除去する際の土砂貯留用地をいう。

  • 上がり框(あがりかまち)

    段差のある部分の高い方の床に取り付けられる横木のこと。かつては民家の土間と座敷の間などに使われたが、現在では玄関などの上がり口に多く見られ、段差の度合いもバリアフリーの考えから小さくなっている。上がり框は、玄関を入ってすぐ目につくところに取り付けられるため、木目の美しいケヤキや大理石・御影石を使う場合も多い。

  • アスベスト(石綿)

    石綿とも呼ばれる天然に産出される繊維状の鉱物。耐熱性・吸音性・電気絶縁性などの特性に優れていて安価なため、建築資材・電気製品などさまざまな用途に用いられてきた。高度経済成長期にはビルや学校などの公共建物の耐火材や耐熱材として天井や壁の内側などに大量に使用された。その後アスベスト粉じんの吸入が肺がんやアスベスト肺の原因となることが判明し、現在では建物の工事に使用することは禁止されている。

  • 圧壊

    構造物またはそれを構成している部材に外部から力が加わったとき、局部的に圧縮されて壊れる現象をいう。

  • 圧着張り

    タイル張り工法の一種で、混和材を混入した圧着用モルタル塗の上にタイルを押し付けて張る工法。 早く張り上げることができ、白樺現象は生じにくく、外装向きである。

  • 吾妻障子

    障子にかすみガラスや紙を貼り付けた障子。台所や廊下といった、出入りの多い場所の間仕切りに最適。

  • アトリウム

    中庭、前庭、広間のこと。建築物内部の吹き抜け空間のことも言う。古代ローマ建築に登場したアトリウムは中庭で、石畳を引き詰めた広場的広がりのある空間に周りには居室、中央には水をためる水盤を配置した。

  • アパートローン

    アパートを建設する家主に対する建築費融資である。賃貸住宅に対する融資制度としては、民間金融機関からの借入れ、住宅金融公庫からの融資があるほか、国と地方公共団体とがタイアップして、建設費補助・融資に対する利子補助および家賃補助を行う「特定優良賃貸住宅」の制度もある。

  • アーバンリゾート

    都市近郊に近代的な都市設備を配し、更に自然環境や田園的な要素を取り入れたリゾートのこと。「ディズニーランド」を中心とした千葉県浦安市の舞浜地区等が代表的な例である。

  • 雨漏り

    雨水が建物内にいろいろな原因で入りこんで、建物の重要な役割である居住者の財産の保護や健康の保持に悪影響を及ぼす。更には建物自体の耐久性にも大きな影響を与える。このような雨水が建物の屋根や壁から浸入する現象を雨漏りという。建築工事の不都合によって生ずる雨漏りは、新築後比較的早期に発見する場合が多いが、修繕方法に決め手はない。最近では、外壁のサッシ回りの雨仕様舞が悪いことが雨漏りの原因となることが多い。屋根裏や天井裏の結露を雨漏りと間違えることがあり、断熱工事には防湿上の配慮が重要である。

  • 雨仕舞

    建築用語のひとつで雨水を建物内部に浸透させないこと、あるいはその工法。

  • アメニティー

    アメニティとは、心地よさ、快適性、快適に過ごすための環境が整備されている状態などをいう。住環境や建築においては居住空間としての快適性からデザインの品質、設備・仕様の使い勝手、周辺環境の心地よさなどを意味する。

  • アール

    曲線や曲面のことを言う。輸入住宅では外観や内観デザインに採用されることも多く、バルコニーや天井・リビング・柱の上部などを緩やかな曲線状にすることで、空間にやわらかさが生まれる。

  • アルカリ骨材反応

    コンクリートの劣化現象の一つ。骨材とはコンクリートを作るためのセメントや砂や砂利などの材料のことで、この骨材中のアルカリ性であるセメントが砂や砂利の中の特定の鉱物と反応して、異常膨張してコンクリート表面にひび割れを引き起こす現象。そしてこの割れ目から雨水などが浸入し中の鉄筋などを腐食させコンクリートの変形や崩壊につながることもある。

  • アルコーブ

    部屋の壁面の一部をくぼませてつくった空間のことを指す。マンションでよくみられるのは玄関部分。玄関が外廊下から引っ込んだ位置にあるものを「アルコーブ玄関」という。これはプライバシーが守られやすい長所がある。玄関が外廊下に面していると、ドア開閉時に部屋の中が見えてしまいがち。アルコーブ式玄関はその欠点を無くし、ベビーカーなどをちょっと置くときにも重宝する。

  • RC造

    Reinforced Concrete造の略で、鉄筋コンクリート造のこと。ferroconcreteとも言う。鉄筋の引張力とコンクリートの圧縮力と双方得意とする性格を組み合わせ強い構造体にしたもの。また、鉄筋とコンクリートは熱膨張率が近似していてその付着力も大きい。アルカリ性のコンクリートの中では鉄筋は錆びず、またコンクリートに覆われる事により熱から守られ、耐火構造体としても優れている。

  • あんどん部屋

    建築基準法上の採光、通風等基準を満たしていない光の差さない部屋を指す。「居室」とは認められないため、 サービスルーム、納戸、フリースペース、多目的ルーム等と表示される。

  • アンカーボルト

    土台と基礎をつなぎ、地震などで建物が動くのを防ぐ役目のボルトのこと。